暖簾と言えば日本古来からある伝統の製品であり、当初は寒さを防ぐためのものだったと伝えられています。

現代においては部屋の境目に設置して目隠しにしたり、装飾を目的としたりなどさまざまな用途で用いられ
ています。

加えて暖簾を窓辺に吊るすことで、日除けアイテムとしても利用できるのが魅力の1つです。
厚手のものはもちろん、一見薄手で遮光性が低そうに見える生地であっても日差し対策になります。

年々温暖化が進み、夏の暑さが厳しくなりつつある中でこういった日除け対策は非常に有効です。
日によって温められたガラスの熱が、室内に入ることで空調の効き目が悪くなります。

しかし日差しを暖簾によってカットすることにより、部屋の温度が上昇するのを防げるという訳です。
同様に飾りとしての役割を果たすタペストリーも日差しをカットして、夏の室温上昇を抑えることが
できます。

さらに日差し対策に暖簾を使うメリットとして挙げられるのが、お部屋が華やかになるという点です。
お気に入りの柄・素材のものを窓辺や部屋に吊るせば、空調の効率を上げられるだけでなくインテリアの
効果も高くなります。家具やお部屋のテイストとマッチした、お気に入りのものを見つけましょう。

直射日光を避ける日よけのれん

 

綿の生地を使った暖簾を使えばお部屋が柔らかい印象に

暖簾の生地には多種多様な素材が用いられており、その種類によって印象はさまざまです。

使われている素材は綿・麻といった天然素材、ポリエステルをはじめとした化学繊維の2つに大別されます。
質感が良く、見た目や肌触りが好まれるのは天然素材が多い傾向にあります。

同じ天然素材でも綿素材は、麻よりも柔らかな印象でありなおかつきめが細かいです。
ひとくちに綿といっても実に多彩な種類が存在しており、一般的な材である天竺や横向きに筋が通って
光沢のあるシャンタン、綾織にされた生地である葛城や厚手の舞布など枚挙に暇がありません。

のれん綿素材

 

その上、柄や色味も合わせれば本当に膨大な選択肢があると言えます。
ぜひ実店舗に出かけて、実際に手に取ってみながらそのルックスや質感、
肌触りなどを確認しつつ選ぶと良いでしょう。

そんな綿素材を生地にした暖簾を、間仕切りに使用することでお部屋の印象を
柔らかくすることが可能です。

 

和の柄にすれば、ほっと落ち着く雰囲気を空間に演出することができます。もちろん色味も藍色や深緑など
ダークカラーにすることでリラックスした空間に、寝室やリビングに薄紫や水色・アイボリーホワイトなど
淡い色のものを垂らせば目に優しく癒しの空間に変身します。